デジカメの話----35mm換算値とは
2017-09-20 09:54:38
35mm換算値とは、デジタルカメラのイメージセンサー(撮像素子)のサイズごとに変わるレンズの焦点距離を、35mm(フルサイズとも135とも呼ばれる)カメラと同じ画角の焦点距離に置き換えたものです。
この一言で理解出来る人は、最初からわかってる人だと思われますので、順を追って優しく解説いたしましょう。
「35mm換算値」とは、よく写真の作例データに記載されておりますが、これはフルサイズ以外のデジタルカメラで撮った作例にしか表示されていないのでございます。
デジタルカメラは銀塩フィルムのカメラと違って、モデルごとにイメージセンサー(映像素子)の大きさが異ります。
次がポイントですが、イメージセンサー(映像素子)の大きさが異なると、同じ画角を得るのにレンズの焦点距離が変わってくるのであります。
例えば、標準レンズと呼ばれています50mmレンズ(対角線画角46度)は、35mmフルサイズのカメラですともちろんそのまんま50mmでございます。
ところが、同じ対角線画角46度の写真を撮ろうとすると、APS-Cカメラでは35mmのレンズ、マイクロフォーザーズのカメラでは25mmのレンズで撮らなくてはならないのであります。
そんなややこしい状況でございますので、マイクロフォーザーズサイズのカメラで14mmで撮ったと言われましても、日頃マイクロフォーザーズサイズのカメラを使って無い人には画角がちんぷんかんぷんでございます。
iPhoneも含めまして、どんなサイズのイメージセンサー(撮像素子)で撮っていても画角がピン!とくる伝え方はないのでございましょうか?
そう考えた末、ならば「100年以上の歴史をもつレンズ交換式カメラで親しまれている35mm(フルサイズとも135とも呼ばれる)フィルムカメラの焦点距離に換算して表記いたしましょう」ということになった次第でございます。
ちなみにデジタルカメラのズームレンズの焦点距離指標は、多くのコンパクトカメラは35mm換算値での表記でございますが、多くの一眼の交換レンズはそのまんまの焦点距離での表記なのでございました。