デジタル一眼レフの基礎:ISO感度
デジタルカメラは撮像素子(センサー)に当たった光を電気信号として処理して画像として保存します。ISO感度とは、その電気信号を増幅させるもの。例えば、ISO感度を2倍にすると電気信号も2倍になり、半分の光の量でも適正露出を得ることができます。
それでは、実際に比較してみます。
絞りF=5.6、シャッタースピード1/30、ISO感度400
光が少ない室内での撮影のため、かなり暗くなってしまっています。これでは何の写真かわかりませんよね。
絞りF=5.6、シャッタースピード1/30、ISO感度6400
しかし、同じ条件でISO感度だけを上げて撮影すると、このように十分な明るさを得ることができます。部屋の電気を明るくしたわけでもなく、ISO以外の条件も全く変えていません。
暗い室内や夜間の撮影ではISO感度を上げることで適度な明るさを得ることができます。
また、暗い場所での撮影ではISO感度を上げることによって、シャッタースピードを稼ぐことができるため、手ブレや被写体ブレの防止にも効果的です。
しかしメリットがあればデメリットのあるわけで、ISO感度を上げすぎるとノイズが発生します。夜景撮影などで見られる、画像のザラつきのことです。
最近ではカメラの性能もかなり向上してきたため、ノイズリダクションなどの画像処理でノイズを除去してくれる機能などもありますが、高ISO感度=ノイズ発生=画像の劣化に繋がりますので、上げすぎるのはあまりオススメしません。
絞り、シャッタースピード、ISO感度を上手くコントロールして適正露出での撮影を行ないましょう。