撮影テクニック--パンフォーカスのやり方
写るんです など簡易的なカメラには AF機能(ピント合わせ機能)がついていませんが、撮れた写真はピントが合ってるように見えますね
これは、被写界深度を深くすることで ピントが合ってるように、見える幅を非常に広くして、ピント合わせをしなくても、ピントがあったようにとれるにしてあるためなのです。こういった撮影を パンフォーカスと言います
パンフォーカスを利用すれば、ピント合わせにかかる時間をなくすことが出来るため、走り回る子供 とか ピント合わせに時間がかかり、なかなか撮影できないと言う場合にはパンフォーカスは威力を発揮します
やり方
一眼レフの場合
1.24mm~28mmあたりの 広角レンズを使います
2.絞り優先オートに切り替えて 絞りを F11~F16 ほどに設定します
3.マニュアルフォーカスで ピントを約2m の位置に設定します
こうすることで、あとはピント合わせを行わなくても、約 1m~無限遠(遠くの背景まで) ピントのあったように見える写真を撮ることが出来ます
コンパクトデジカメの場合
(絞り優先オートとマニュアルフォーカスがある機種に限る)
1.絞り優先で F8に設定
2.マニュアルフォーカスで ピントを約2m の位置に設定する
と設定すれば、パンフォーカスになります
一眼レフとちがい、広角レンズにするという項目がありませんが、コンパクトデジカメは 焦点距離が非常に短い (望遠側でも 24mm前後)ため コンパクトデジカメの場合は 広角側に固定する必要はありません、ただ、10倍ズーム機 などの高倍率ズームに限り 中間より広角側にしないとやはりぼけてしまいます
タイミング重視で撮影したい場合には、ぜひ パンフォーカスも利用してみてください
パンフォーカスのデメリット
これを読んだら、だったら ピント合わせ機能なんていらないじゃないか、と思われる方もおられるかもしれませんが・・・、パンフォーカスは 完全にピントを合わせているわけではないので描写が若干甘めになる場合もあります
また、どうしても 絞りを絞り込んでしまうため、シャッタースピードが落ちやすく、ちょっと暗くなると手ぶれを起こしやすいという問題点もあります
ですから、AFでピントを合わせる余裕がある場合には、パンフォーカスではなく、出来る限りピントを合わせて撮影することをおすすめします
(転載文章です)