新しいスタイルで使い勝手がいいカメラバッグ---K&F Concept
カメラ撮影を始めた当初はカメラバッグといえばショルダータイプが主流で、小脇に抱えたバッグから颯爽とカメラを出し、構え、撮るのがカッコいいとされ憧れでもありました。
いまメインで使っているカメラバッグは収納を兼ねたリュックタイプのカメラバッグです。容量が大きいうえにバッグ本体が背中にあるので動きの自由度は大きくなります。しかし、カメラを出すためには背中からバッグを下ろさなければなりません。昔の憧れのように颯爽とカメラを出し、構える事はできなくなりました。結局、速写性を重視するとカメラを手で持ち歩いている事が多くなります。
ショルダータイプともリュックタイプとも違う新しいスタイルのカメラバッグがこのK&F Conceptのデジタル一眼レフカメラショルダーバッグ防水「KF13.050」(https://www.kentfaith.co.jp/KF13.050)です。
今回は来月行く予定をしている日帰り登山での撮影をイメージしながら話しを進めたいと思います。
商品名の通りショルダータイプ同様片方の肩(右肩)にかける一方でリュックタイプのように背中にバッグ本体があるというスリングスタイル(斜め掛け)のカメラバッグです。
ショルダー部と背中が当たる背面部には十分なクッションが入っているので、登山時の負担もかなり軽減されるのではと期待をしています。
スリングスタイルだと前傾姿勢になった時に背中から腹側にバッグが回り込んでこないか不安になります。その不安を解消してくれるのがサポートストラップです。このストラップのお陰で三点支持になったバッグは背中でしっかりと固定され、登山中に前傾姿勢になってしまってもバッグが腹側に回り込んでくる心配はありません。
しかも、本体横にはファスナーがついていているので、肩からバッグを下ろさなくてもカメラを取り出す事が可能です。サポートストラップを外してバッグ本体を脇に回せば、颯爽とバッグからカメラを出し、構える事ができます。これでカメラを手に持ったまま山に登る事も無くなるでしょう。
背負いやすく、カッコいいスタイルのカメラバッグでも容量が足りないとダメです。次は収納について見ていきます。
開口部は本体上部と背中につく背面部下部と先ほど記した本体横の三か所です。
背面部下部と本体横は直につながっています。
本体上部と下部の収納は間仕切りがあります。これは強力なマジックテープでついているだけなので、必要に応じて取り外す事も可能です。
今回はこの上下分離状態のまま実際にカメラを入れてみます。
僕のメイン機であるキヤノンEOS 5DsRにEF24-105mmF4LISⅡを付けた状態では一見すると下段はいっぱいになっているようです。しかし実際には間仕切りで区切られた部分には予備バッテリーや充電器、レンズ清掃具を一緒に収納するスペースがあります。
これがAPS-Cサイズ一眼レフやミラーレスカメラになると本体及びレンズが小さいのでカメラ本体にレンズ2~3本を収納する事が可能です。もちろん上記一眼レフカメラ同様に予備バッテリーやレンズ清掃具等も一緒に収納しています。
また、本体横開口部にはポケットが付いていて記録メディアを直接収納する事ができます。
上段は交換レンズ(EF16-35mmF4LIS)を収納するには十分な大きさがあります。
これなら交換レンズをレンズポーチに入れ、空いているスペースにおにぎりやお菓子等の軽食が入れられます。
本体横、開口部の反対側にはポケットが付いており500mmペットボトルが収納できます。僕はいつも常温の水を水筒に入れ持ち歩いています。試しにこのサイドポケットに水筒を入れてみるとピッタリと入りました。いつもの水筒を持ち歩く事ができるというのは、すごくホッとします。
バッグ正面にはポケットがあり、ちょっとした小物を入れるには十分です。登山の最中には財布等の使う事がない物をここに収納しようと思っています。
バッグ本体正面についているストラップは三脚を固定する事を想定してついています。来月の登山はできるだけ身軽にして行きたいので、三脚は持って行かない予定でいます。そこで登山中に寒くなったり暑くなったりした時の為のフリースやウインドブレーカー等の防寒具を三脚の替わりに装着するつもりです。
山の天候は変わりやすいので商品名にもなっている「防水」というのは非常に助かります。またレインカバーが付属しているのでより安心です。
やはり山に行く時には必要最低限の機材だけで出来るだけ身軽にして登りたいです。当然バッグ自体も小さく軽い方がいいです。
来月登山予定の北海道大雪山系は中旬ごろの紅葉シーズンを狙って行きます。狭い登山道にはいつもより多くの登山者が訪れる為、背負っているカメラバッグを下ろし撮影準備をしていると他の登山者の迷惑になりかねません。そんな中、すぐにカメラバッグからカメラを取り出せ、しかも背負う格好になるので登山の邪魔にならないバッグというのは大変重宝すると思います。
秋元 亮太
北海道釧路市を中心に道東の自然風景を撮る。札幌市のカメラ店に勤めていたが、その後フリーとなる。2007年に地元へ戻り翌年に2010年版キヤノンカレンダー作家に決まる。道新文化センターカメラ講座講師。
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