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それなりの品質。干渉フィルターを使いまわすのに使用。
この数でこの価格ですから、工賃を考えると加工精度の悪さは覚悟の上だし、実際にそうでした。 一応、ねじ込めるのですが、ねじの状態はあまり良くありません。黒つや消し加工をする際に表面がざらざらになってしまうためでしょう。するするとねじ込めるのではなく、シャーシャー、シャリシャリ、ガキッといった感じです。77mmのは、何度か回してあたりをつける必要がありました。ブランド物のMCプロテクタのねじ込みと比較すれば、粗悪そのものです。少量のグリスをつけたほうが良いかもしれません。この場合のグリスは、光学用あるいは真空用のシリコーングリスを薄～く使います。通常の機械用グリスを塗布すると、蒸発して光学面に油膜が張ります。 こういうものを常時使用するという人は少ないと思いますので、緊急時に一式持っておくという使い方が多いのではないでしょうか。その点では、きれいにねじ込めなくても、とりあえず引っかかってくれれば良いということも多いかもしれません。 今回は、狭帯域の干渉フィルターをカメラに取り付けるために使いました。原子を励起すると、その原子特有の発光が出ます。その光だけを通すフィルターを使って撮影するのは、科学技術分野では多くの計測に使われます。天体写真などでも、街中の光害の多い場所で淡い星雲を撮影する際に使われたりします。こういう干渉フィルターは高価で、4～5万円以上です。そのため、レンズの口径に合わせて各種揃えるとコストがかかるので、これを使ってみました。
2019/11/12
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